タイトル:住宅省エネルギー技術講習テキスト 基準・評価方法編

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概要

電子ブック:住宅省エネルギー技術講習テキスト 基準・評価方法編 〈改正〉平成28年省エネルギー基準対応

その3簡略計算方法ー2(補正熱貫流率)さらに簡略化した計算方法として、断熱部と熱橋部を区別せず、各部位の断熱工法毎に決められた補正熱貫流率Urを用いて計算することもできます。これにより求めた熱貫流率は、断熱仕様が同じ場合に限り、胴差、桁、および土台を含む外壁全体に用いることができます。この計算方法は、面積比率を用いた「(その2簡略計算方法ー1(面積比率)」と比べて、安全率を高くみていますので、断熱材はより高い断熱性能が必要になります。1部位の熱貫流率U[W/( m2 ・K)]=断熱部の熱抵抗の合計ΣR[m2 ・K/W]+補正熱貫流率Urこの場合、断熱部の熱抵抗の合計ΣRの計算は、??Ro???????下式のように熱橋部については考慮せず断熱部における熱抵抗を求めます。また、表面熱抵抗(Ri、Ro)R1Raは算入できません。なお断熱部の熱抵抗の合計ΣRR4R2でなくても、断熱材の熱抵抗R2だけでも構いません。????????R3Ri???????図4.2.2.13外壁の熱貫流率断熱部の熱抵抗の合計ΣR[m2 ・K/W]=R1+Ra+R2+R3表4.2.2.7断熱工法に応じた補正熱貫流率断熱工法の補正熱貫流率Urは、右表の通りです。部位断熱工法補正熱貫流率Ur軸組構法等枠組工法等床―0.130.08充填断熱、充填断熱+外張断熱0.090.13外壁土壁の外張断熱0.04土壁以外の外張断熱0.02天井屋根天井における桁上断熱は充填断熱と同じ扱いになります。桁間断熱とは、右図のように梁間で断熱材を納める仕様です。図4.2.2.14天井の断熱桁上断熱(充填断熱)桁間断熱注)簡略計算方法ー2(補正熱貫流率)は、2021年4月から使えなくなる予定です。162