タイトル:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月)

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電子ブック:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月) 〈改正〉平成28年省エネルギー基準対応

第1章沖縄の気候特性図1.2.8は那覇と3都市の日照時間を比較したものです。年間の総時間数では、東京と札幌の差は1割に満たず、これらの都市間での違いはあまりみられません(観測地80地点の平均は約1,850時間で、この4都市の中では福岡が平均に最も近い)が、那覇では7月の日照時間が非常に多くなっているのに対し、冬から梅雨の時期に当たる1~5月は一番少なくなっています。第1章(h)日照時間図1.2.8日照時間の月別平年値(h)(1981年? 2010年までの平均値、2015年版理科年表より作成)しかし、図1.2.9の全天日射量の比較をみると那覇が東京の2割程多くなっていて、明らかに違いがあります。これは、太陽高度が高いために単位水平面積当たりの日射エネルギーが強く、日照時間よりも大きな影響を及ぼしたことが主な理由です。(MJ/ m2)全天日射量図1.2.9全天日射量の日積算量の月別平年値(MJ/ m2)(1981年? 2010年までの平均値、2015年版理科年表より作成)図1.2.10は石垣島を含む全国4地点での直達日射量(全天日射から拡散光の影響を除いた直射光による日射量)の比較です。夏期には石垣島の日射量が圧倒的に多いことがわかります。建物設計時には材料の耐久性等に対して沖縄のこの強烈な日差しを考慮する必要があります。また、建物への強い日射を避けることや、太陽光や太陽熱を活用することが、省エネルギーの観点から有効です。(MJ/ m2)直達日射量図1.2.10直達日射量の日積算量の月別平年値(MJ/ m2 )(1981年? 2010年までの平均値、2015年版理科年表より作成)011