タイトル:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月)

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電子ブック:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月) 〈改正〉平成28年省エネルギー基準対応

2.3.台風沖縄は台風銀座といわれるほど、多数の台風の通り道になっています。台風の進行方向右側の地域では東寄りの風が強く吹くので、開口部の配置や仕様にも配慮が必要です。さらに台風の進路によっては、中心付近が通過した後の「返し風:ケーシカジ」が接近中の風より強い場合があります。図1.2.15台風の月別の主な経路(実線は主な経路、破線はそれに準ずる経路)出典:「台風の月別の主な経路」(気象庁ホームページより)写真1.2.1 2003年の台風14号マエミー被害状況表1.2.4は過去に県内で記録された最大瞬間風速のランキング(上位5つ)を示したものです。これら5つの中で宮古島で観測された台風が3つも入っています。地表付近の風は周辺地形の影響を強く受けるため、最大標高110m程度で山など風を遮るものが少ない宮古島では、強風が吹きやすく、実際にこれまでに多くの被害が報告されています。沖縄県内全般でも人口密集地は自然の障害物の少ない平野部に多いことから、県内における建物の設計には強風に対する配慮が必須です。表1.2.4県内で観測された最大瞬間風速の大きな台風出典:「わが家の台風対策」p1表に名前・国際名称を追記発行:大同火災海上保険(株)監修:(公社)沖縄県建築士会014