タイトル:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月)

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電子ブック:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月) 〈改正〉平成28年省エネルギー基準対応

第1章沖縄の気候特性表1.3.1地域ごとの気象の特徴第1章CCCCCCCC※1緯度・経度の代表地点は市役所の位置とした※2夏は7月と8月の平均値を表す※3冬は1月と2月の平均値を表す※4沖縄県ホームページの「平成30年10月1日現在市町村別推計人口」から算出した(1)沖縄本島中南部那覇市中心部は、東京都中心部(35°41′N)より約9.5°低い緯度に位置します(緯度1°は距離で約110kmに相当するので、1,000km以上南に位置します)。本島中南部の最高標高は南城市糸数城跡付近の約193mで、地域全体としてはほぼ平坦な地形が広がっていて、県内では中庸の気候となっています。風向は、夏期は南東風、冬期は北風が卓越します。風の日変化は海風の影響が強く、局地風は海から河川や谷に沿って内陸へ吹き込むと考えられます。この地域には那覇市・浦添市・沖縄市・うるま市等の人口の多い市町村が存在し、県内人口(約145万人:2019年末現在)の多くが集中しています。市街地では人工物の集積と被覆によって地表面温度が上昇しやすい傾向にあります。人口集中地域であることから、市街地の過密化とそれに伴う自動車騒音、排気ガスなどの都市型の環境問題に対応する必要があります。また、飛行場等が近接していることによる航空機の騒音問題は、住宅づくりにおいても課題となっています。住宅づくりにおいては、夏の暑さ対策として、遮熱や吸熱、蒸発散の効果がある緑地を敷地内あるいは近隣に確保しつつ、通風や日射をうまくコントロールをする必要があります。騒音や大気汚染などに対しては、時間帯に応じて開放したり閉鎖したりできるような設えが必要です。これは台風対策、温湿度環境のためにも有効です。017