タイトル:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月)

ページ
19/76

住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月) の19ページ目の概要です。

各ボタンで、目的のページを開いてください。

概要

電子ブック:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月) 〈改正〉平成28年省エネルギー基準対応

第1章沖縄の気候特性(4)八重山諸島(離島起伏型地域)八重山諸島は沖縄最南端で他の地域よりも熱帯性の自然環境を持つ八重山圏域の島々や日本最西端の与那国島が属します。石垣市中心部の緯度は那覇から南北距離で約200km南に位置します。第1章起伏型の島々には、豊かな山林が広がります。西表島の90%が熱帯性の森林です。沖縄県最高峰の於茂登岳(526m)をはじめ、石垣島と西表島には標高200~400m台の山地が形成されています。島の海岸線ぞいに海岸段丘や海岸低地が発達して平坦な可住地を形成し、市街地や集落の多くが分布しています。石垣市の夏(7~8月)の平均気温は那覇と比較して0.6℃程度高く、冬(1~2月)は1.9℃高くなっていて、冬に温暖であることが特徴です。夏の湿度は那覇と同程度ですが、冬は4%程度高い値となっています。風速は4地域の中では最も大きい値を示します。西表島と与那国島の降水量は2,300mmを超えています(那覇は年間2,000mm程度)。住宅づくりにおいては、昼間の海風と夜間に発生する陸域から海域に流れる局地風を取り込む工夫をして涼しい居住空間を確保します。恵まれた太陽光や太陽熱の活用が望まれます。また、雨水の有効活用も離島における省エネルギー生活を考える上で重要なポイントです。019