タイトル:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月)

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電子ブック:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月) 〈改正〉平成28年省エネルギー基準対応

第2章沖縄の住宅づくり(2)配置計画と平面計画・断面計画集落だけではなく、各々の敷地と住戸においても、自然に呼応してつくられてきました。屋敷囲いのフクギなどの防風林は、冬の北風や台風を和らげる緩衝帯となり、更に、夏は涼風を招く効果があります。平面計画でも、表の道のパブリックゾーンから住まいのプライベートゾーンの間の領域性に段階があり、住空間はプライバシーのグラデーションで構成されています。台風の常襲地で蒸暑地の沖縄では、このように「閉じつつ開く」手法で、環境共生の知恵を育んできました。第2章断面計画では、小屋組を高くし、熱い空気がこもらないようにしたり、雨端(アマハジ)などにみられるように深い軒の出を設けることで、雨除けや日射遮蔽とともに、外部と内部をつなぐ空間としても、有効に使われていました。図2.1.2沖縄の伝統的な住宅とプライバシーのグラデーション図2.1.3沖縄の伝統的な住宅の間取りと配置出典:平成27年風土に根ざした家づくり手引き書沖縄県土木建築部住宅課P3より023