タイトル:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月)

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電子ブック:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月) 〈改正〉平成28年省エネルギー基準対応

第1章1.2.戦後から現在までの住宅づくり(1)応急規格住宅から鉄筋コンクリート造住宅の登場まで沖縄本島の中南部地域は、沖縄戦で壊滅状態となり住宅を失いました。米軍政府が規格住宅と呼ばれる一部屋約六坪の応急住宅の材料と部材を供給し住民が自力で建設するところから、戦後の住宅づくりが始まりました。軍事基地建設などによる土地接収などによって小さな宅地が密集する住宅地がつくられ、住宅づくりは伝統的な住宅と異なった厳しい環境のもとで取り組まれました。1950年頃から島外からの木材が流通するようになり、木造住宅が建設されるようになりました。施工状態が悪い上、密集地で通風条件の取れない宅地に多数の木造住宅が建設され、白蟻や台風の被害を多く受けました。米軍は1950年代以降に軍事基地建設を進め、基地建設に用いたコンクリート技術は民間の建設技術として広がりました。沖縄でのセメント生産も可能となり、コンクリートブロックの使用やRC造が一般の住宅に広まりました。台風に耐える堅牢な住宅として、補強コンクリートブロック造+木造屋根などの形を経てRC造住宅が主流となっていきました。1961年以降は非木造住宅の建設数が木造住宅を超えました。写真2.1.7密集した敷地に建てられた住宅写真2.1.8コンクリートと木造屋根を併用した住宅024