タイトル:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月)

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電子ブック:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月) 〈改正〉平成28年省エネルギー基準対応

第1章2.沖縄の住宅づくりの基本条件2.1.夏期に快適な住宅(1)日射熱への対応亜熱帯気候に属し夏期の日差しが強烈な環境にある沖縄で最も重要なことは、日射熱を室内に侵入させないことと日射の遮熱対策を行うことです。室内に日射を侵入させない方法として、急な雨をしのぎつつ涼風を取り入れることができる雨端(アマハジ)や深い庇等があり、軒先に花ブロックやルーバーを併設すると朝夕の太陽高度が低い日射熱侵入の低減にも有効です。その他、緑化(壁面、屋上)、遮熱塗装、通気ブロックの敷設等も遮熱対策として有効です。写真2.2.1雨端(アマハジ)(2)風の利用沖縄は他県には見られない程良い自然風が年間を通して流れており(「第1章2.2.風向と風速」参照)、夏は、南からの風を利用して通風と排熱を行うと、涼しい室内環境を得ることが出来ます。また、風の出入口である開口部の配置と高さを工夫することで、より効果的に風を利用する事ができ、湿度が高い時でも通風を上手に利用すれば、カビの発生を減らし、室内の不快感を低減することができます。図2.2.1日射熱への対応と通風活用のイメージ(3)空調機器の効果的な使用できるだけ自然風を利用して室内の排熱・排湿を行なった後に空調機器を使用する工夫や、空調機器の温度を高めに設定できる扇風機や天井扇の活用は、冷房の使用時間を抑えることができ、省エネルギーにつながります。026