タイトル:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月)

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電子ブック:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月) 〈改正〉平成28年省エネルギー基準対応

第2章沖縄の住宅づくり2.4.さまざまな沖縄特有の条件への対応(1)塩害一般に海岸から5km以内の範囲は、常に潮風の影響を受ける塩害要注意地域といわれていますが、周囲を海に囲まれている沖縄県全域は、ほぼ塩害要注意地域です。特に台風時には、強風にあおられた海塩粒子が飛来します。鉄筋コンクリート造の建物は、コンクリートの強アルカリ性によって内部の鉄筋周囲に保護膜を形成し、鉄の発錆を防いでいますが、コンクリートは空気中の二酸化炭素と反応し、徐々にアルカリ性の性質が失われていきます。(コンクリートの中性化)第2章沖縄における建物のコンクリートは、塩害と中性化の複合劣化を受けて内部の鉄筋の腐食速度を速めていきます。そして、腐食した部分は膨張し、更なるひび割れや剥離を生じさせることがあります。そのため、コンクリートのかぶりを十分にとることやコンクリート表面および鉄骨等の鋼材表面に合成樹脂などのコーティングを施すことを行い、台風が飛来した後には、外壁を十分に水洗いする事が重要です。写真2.2.7コンクリートの劣化:剥離・剥落、鉄筋の断面欠損の状況出典:平成27年風土に根ざした家づくり手引き書沖縄県土木建築部住宅課P24より029