タイトル:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月)

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電子ブック:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月) 〈改正〉平成28年省エネルギー基準対応

第3章省エネルギーのための住宅設計の方法1.3.削減対象のエネルギー用途と創エネ住宅で消費されるエネルギーは冷暖房、換気、給湯、照明、その他(家電等)に分類されています。表3.1.3は、削減できるエネルギーを建築による手法、設備による手法、創エネによる手法の要素に分けたものです。表3.1.3エネルギー用途と要素技術の関係要素技術1)自然風の利用・制御2)昼光利用建築に3)日射熱の利用よる手法4)断熱外皮計画5)日射遮蔽手法6)冷暖房設備計画7)換気設備計画設備に8)給湯設備計画よる手法9)照明設備計画10)高効率家電調理機器の導入11)節湯型機器の利用創エネに12)太陽光発電よる手法13)太陽熱給湯削減対象のエネルギー用途(〇)をつけたものその他冷房暖房換気給湯照明(家電)〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇第3章(1)冷房エネルギーに関して●要素技術・・・・・自然風の利用・制御、断熱外皮計画、日射遮蔽手法冷房設備計画蒸暑地域の季節風を見てみると4月から9月にかけて南側から清涼の風が吹き、風の通りの良い室内環境を計画することが大切です。冷房設備を使用する場合は扇風機などを利用して室内の空気を撹拌することでエネルギー削減につながります。10月から3月にかけて乾燥した北風が吹きます。外気温の高い時期でも乾燥した北風を室内に取り入れた室内環境を計画することで、室内の湿度を抑えて心地良い室内環境となり、冷房設備に頼らない室内環境となります。風通しの良い計画は、開口や庇・雨端などの計画と係わります。また、開口部には日射遮蔽に有効な外部ルーバーや室内カーテンのような付属部材を使用します。(2)暖房エネルギーに関して●要素技術・・・・日射熱の利用、断熱外皮計画暖房設備計画蒸暑地域は暖房を使用する期間が短いのが特徴ですが、日射熱を利用して暖房エネルギーを削減することが出来ます。そのためには室内に取り入れた日射熱を利用した計画が必要となります。熱損失を少なくするには、室内カーテンなどの付属部材を取り付け、開口部(ガラス)からの熱損失を小さくすることが大切です。日中に取り入れた日射熱を室内カーテンのような付属部材を使用して夜間に熱損失を少なくする工夫が必要となります。035