タイトル:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月)

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電子ブック:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月) 〈改正〉平成28年省エネルギー基準対応

第1章(1)風の流れと開口の関係部屋に2つの開口部がある場合は、両方とも大きな開口部を確保できれば大きな通風量が得られますが、大きさに差がある場合はどのような変化が起きるかを風シミュレーションを計算してみました。図3.4.3のように風上側と風下側の窓の大小により、室内の気流の変化が異なります。(a)の風上側の開口部を小さくした場合は、開口から入り込む風は流入速度が増し、風下側に行くに従って風が緩やかに流れています。風下側の開口から出ることの出来なかった風は、室内の壁に当たり、風上側に戻る結果となっています。風の流れの結果から、風の通り道にいる人は、強い冷涼感を感じられ、風下側の人は緩やかな風を感じる環境となり、両側は風の動きが少ない環境になります。(b)の風上側の開口を大きく取り風下側に小さな開口を設けた場合は、逆の結果として現れてきました。部屋全体に緩やかな風が行き渡り、心地よい風の通りの良い室内環境になります。大きな開口を設けることが出来ない場合は、小さな開口をいくつか設けることで風を部屋全体に行き渡るような計画が出来れば、大きな開口と同じような効果が得られます。図3.4.3のように風上側と風下側の窓の大小により、室内環境は異なります。平面計画では室内用途に適した開口と大きさを計画していくことが大切です。(a)図3.4.3風のながれと開口提供:Sng DESIGN Inc(b)046