タイトル:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月)

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電子ブック:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月) 〈改正〉平成28年省エネルギー基準対応

第1章5.昼光利用※昼光利用の効果は、現行の省エネルギー基準では評価されていません。照明エネルギーを削減するために昼光利用は非常に効果的です。昼間、室内に太陽光を取り入れることにより、照明を使用しなくても明るい空間になります。夏場の昼光利用はバランスが大事で、日射遮蔽を用いながら最低限の採光を確保する必要があります。また、通風とのバランスも考えながら計画することが重要です。昼間の太陽光を上手く取り入れることにより、照明エネルギーの削減につながります。しかし、夏場の昼光利用は開口の位置と日射遮蔽のバランスをよく考えなければなりません。昼光利用は照明と違い明暗の差が激しく出ることがあり、その差のせいで暗いところがより暗く感じる場所が出来、無駄に照明をつけてしまう可能性があります。室内の明るさの対比をなくすためには開口部からの光を日射遮蔽部材などを用いてバランスをとることが大切です。そうすることで室内を快適な明るさにすることが出来、エネルギーの削減にもつながります。昼光利用をするための方法は開口部などから直接的に光を取り入れる採光手法と室内の反射などによって明るさを取り入れる間接的な導光手法の二つがあります。8地域の場合は、採光手法で光をどのようにバランスよく取り入れるか、また、導光手法で間接的に取り入れた光をいかに利用するかが重要になってきます。図3.5.1昼光利用(断面)写真3.5.1昼光利用048