タイトル:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月)

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概要

電子ブック:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月) 〈改正〉平成28年省エネルギー基準対応

1.建物の配置、外部空間と平面構成1.1.方位と建物の配置敷地の中のどこに住宅を配置するかによって、住まいの環境の基本条件が定まります。周囲の建物の密度、どちらに建物があるか、将来の建て込みの予測などを判断し、敷地の中のどこを空けるか、どちら側に開口部を向けられるかを判断します。東西南北それぞれの方位ごとに、日射熱の制御、通風、採光などを計画します。南側は夏期の太陽の南中高度が高いため、庇により日射を遮ることが有効です。夏期には南風を呼び込むことができます。東側と西側は夏期の午前あるいは午後の日射を庇だけでは遮ることができないため、日射遮蔽が課題となります。一方で洗濯物干しに有効に活用することや、平面計画によりバッファーゾーンを設ければ熱を受けとめるとともに除湿の効果が期待できます。北側は夏季は比較的涼しく採光条件が安定している場所として活用することができます。ただし、朝と夕方には北東、北西からの日射を受けることに注意する必要があります。冬期に強い季節風を受けることへの配慮も必要です。図4.1.1方位ごとの特性050