タイトル:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 北海道(1-3地域)版

ページ
17/138

住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 北海道(1-3地域)版 の17ページ目の概要です。

各ボタンで、目的のページを開いてください。

概要

電子ブック:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 北海道(1-3地域)版 〈改正〉平成28年省エネルギー基準対応

第2章北海道の住宅づくり天井・屋根の断熱工法は「天井断熱」が80%、「屋根断熱」が20%です。「天井断熱」では吹込み断熱材が92%使用されています(図2.1.6)。「屋根断熱」では充填断熱部分で吹込み断熱材が、付加断熱部分で発泡プラスチック断熱材が最も用いられています(図2.1.7)。発泡プラスチック断熱材4.1%繊維系断熱材3.3%現場発泡断熱材6.9%発泡プラスチック断熱材9.8%その他2.4%その他2.5%吹込み断熱材5.3%繊維系断熱材4.9%第2章吹込み断熱材92.5%繊維系断熱材18.8%吹込み断熱材62.2%発泡プラスチック断熱材87.3%図2.1.6天井断熱材の種類(a)充填断熱部分図2.1.7屋根断熱材の種類(b)付加断熱部分床・基礎の断熱工法は「床断熱」が55%、「基礎断熱工法」は45%となっており、基礎断熱工法の普及が進んでいます。「床断熱」では、繊維系断熱材を充填する(30%)ほか、断熱性能の高い発泡プラスチック断熱材を単独使用(52%)、繊維系断熱材と併用(13%)する例が増えてきています(図2.1.8)。現場発泡断熱材0.5%その他2.2%吹込み断熱材2.0%繊維系断熱材30.5%発泡プラスチック断熱材51.5%繊維系+発泡プラスチック断熱材13.4%図2.1.8床断熱材の種類図2.1.9に住宅の各部位からの熱損失割合を示します。近年は開口部の高断熱化が進みつつあり、相対的に換気による熱損失が最も多くなっています。住宅全体の熱損失を更に低減するためには、損失割合の高い部分に対して対策することが基本となります。天井(屋根):8%住宅の各部位の熱損失割合は、UA=0.46 W/( m2・K)程度の一般的な断熱仕様の場合です。更に高断熱になるとこれらの割合が変わってきます。窓:26%熱源:100%換気:30%壁:29%床(基礎):7%図2.1.9住宅各部位の熱損失割合017