タイトル:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 北海道(1~3地域)版版 第2版(令和3年3月)

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住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 北海道(1~3地域)版版 第2版(令和3年3月) の103ページ目の概要です。

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概要

電子ブック:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月) 〈改正〉平成28年省エネルギー基準対応

第5章各部位の施工5.細部の気密相当隙間面積を2.0c m2/m2以下とするためには構造材や配管などが気密層を貫通する部分において、気密処理を行う必要があります。また、漏気による壁体内部での結露を防ぐためにも気密処理が必要です。このような気密処理を行うことで、室内温熱空気環境の維持や暖房負荷の増大を抑えることにつながります。細部の気密処理は、設備計画や断熱計画の段階から検討を行うことで、その箇所を大幅に少なくすることができます。具体的には、配管・配線・コンセントなどを、間仕切壁や中間階床ふところなどの非断熱構造部分に設置すると、気密工事をする必要がなく、気密・防露性能を損なうこともありません。また、基礎断熱工法を採用すると、床下を配管スペースとして積極的に利用することが可能となり、気密層の貫通部分を大幅に減らすことができます。以下に、細部処理の必要な箇所と代表的な納まりの例を示します。5.1.梁、柱が防湿・気密層を貫通する部分写真5.5.1、図5.5.1は最下階の柱が、写真5.5.2、図5.5.2は中間階の床梁が、防湿・気密層を貫通する部分を気密テープ等で気密化する方法です。いずれも、カッターで防湿フィルムを丁寧に切断し、気密テープで処理します。第5章写真5.5.1柱下部が防湿フィルムを貫通する部分の施工例図5.5.1柱下部が防湿フィルムを貫通する部分の施工例外壁の防湿フィルム写真5.5.2梁が防湿フィルムを貫通する部分の施工例図5.5.2梁が防湿フィルムを貫通する部分の施工例103