タイトル:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 北海道(1~3地域)版版 第2版(令和3年3月)

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概要

電子ブック:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月) 〈改正〉平成28年省エネルギー基準対応

6.開口部まわり外窓、玄関ドアなど、開口部の枠の周りは、防湿・気密層と開口部の枠との間に隙間が生じないように気密テープを張ります。通常、枠の四周は、図5.6.1(a)に示すように、防水のため、枠の外気側にブチルゴム系の防水テープを張るのが一般的です。しかし、この仕様では、室内側の水蒸気が枠と構造材の隙間まで侵入し、枠の躯体への取付け部分で結露が発生する恐れがあります。特に、隙間に断熱材を挿入した場合は、その危険性は大きくなります。そこで、図5.6.1(b)に示すように、枠の室内側にも気密テープを張り、防湿気密処理をする必要があります。(a)サッシの外側からシールする場合ブチルゴム系の両面テープでシールします。両面テープは、躯体と開口部の枠だけではなく、透湿防水シートとも密着させ、防水・防湿層の連続性を確保します。+(b)サッシの内側からシールする場合結露水などが躯体に浸透しないように、防湿フィルムを巻き込んで施工し、気密テープで開口部の枠とシールします。その際、防湿層の欠損になりやすい(c)の施工に注意します。(c)サッシ内側からシールする場合気密化手法の違いに関係なく、軸組構成材と上下の下地枠の交差部分を気密テープでシールします。図5.6.1開口部の気密化方法写真5.6.1開口部の気密化例106