タイトル:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 北海道(1~3地域)版版 第2版(令和3年3月)

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住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 北海道(1~3地域)版版 第2版(令和3年3月) の118ページ目の概要です。

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概要

電子ブック:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月) 〈改正〉平成28年省エネルギー基準対応

1.リフォームの計画住宅ストックを長く活用することは、住まい手にとっても、社会にとっても有益なことです。近年、古い既存ストックを今後活用していくために、性能向上リフォームの重要性が増してきています。また、新築着工棟数が伸び悩む中、性能向上リフォームは住宅産業としても重要な市場となっていきます。事前に住まい手の要望、予算はもちろん、生活スタイルや今までの暮らしの中での不満や不都合なことなども聞きながら、さらに現状の建物の状況を調査したうえで、住まい手にとって、また社会的資産として価値ある住宅となるように適切な断熱リフォームの方法を提案することが望まれます。1.1.ヒアリング断熱性能・気密性能の低い住まいでは、暮らしているうちに不満を感じる点が多くなります。毎日の生活の中で、どのように感じているかを住まい手に聞きます。これは問題を顕在化するとともに、解決策の発見にもつながります。また、「暑さ・寒さ対策」、「暖房費の低減」だけでなく、構造躯体の劣化対応、設備機器・配管の交換、台所・浴室洗面廻りの設備改修、および騒音対策、防犯対策等についても併せてヒアリングを行うことが肝要です。・寒さ、暑さ、暖房費に関すること暖房方式、暖房機の配置、暖房費・冬の生活に関する話題全室暖房・部分間欠暖房、上下温度差、窓際の寒さ・床面の温度、洗面・脱衣室、トイレの温度、すき間風、結露、カビの発生・夏の生活に関する話題夜間の暑さによる寝苦しさ・日差しによる暑さ・エアコンの有無、簾の使用有無・家族構成、住まい方に関すること家族構成と変化(間取り、広さ・狭さ)・住まい方の変化(間取り)・建物の構造に関すること地震時の安全性、構造躯体の腐朽・設備機器・配管に関すること給湯器、厨房機器、浴槽の老朽化・設備配管の劣化・騒音、防犯に関すること野外の騒音・防犯対策(主に窓)など118