タイトル:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 北海道(1~3地域)版版 第2版(令和3年3月)

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概要

電子ブック:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月) 〈改正〉平成28年省エネルギー基準対応

1.北海道の住宅のこれまで1.1.北海道の住宅の歩み(1)凍上とすがもれ北海道の住宅は第2次世界大戦後しばらくまで、本州以南の様式をそのまま移して建てたような家がほとんどでした。当時の住宅で起こっていた典型的な問題が凍上(写真2.1.1、図2.1.1)とすがもれ(写真2.1.2、図2.1.2)で、北海道の住宅の寿命を短くする原因となっていました。写真2.1.1凍上による被害図2.1.1凍上の原因(主なもの)【凍上の対策】地盤の状況に応じて1~4の対策を組み合わせます。1基礎周囲の土を、砂や砂利などの凍上・凍着しにくい材料に置換する。2排水によって地下水位を下げる。3基礎の根入れを凍結深度以下に下げる。4基礎周囲に断熱層を設けて、地中温度の低下を防ぐ(スカート断熱)。写真2.1.2すがもれによる被害図2.1.2すがもれの原因【すがもれの対策】天井断熱の場合は以下の対策を行います。1室内の暖気が小屋裏に流入しないよう天井に防湿層と断熱層を設ける。2小屋裏に換気口を設け、外気を導入する。012