タイトル:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 北海道(1~3地域)版版 第2版(令和3年3月)

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住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 北海道(1~3地域)版版 第2版(令和3年3月) の120ページ目の概要です。

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概要

電子ブック:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月) 〈改正〉平成28年省エネルギー基準対応

1.3.断熱改修の方針の検討断熱改修は、住宅内の温熱環境の改善や暖房負荷の削減を主な目的に行います。できるだけ少ないコストで、効率的に性能向上を図ることが、ユーザーから望まれます。そのためには、まず、現在の住宅の中でどの部分が断熱や気密の弱点かを把握します。次に外皮平均熱貫流率UAや気密性能C値の達成目標値を定め、その性能を達成するにはどの様な仕様が必要かを確認し、予算と合わせて改修方針を立てるのが効率的といえます。断熱改修の方法の一覧を表8.1.1に示します。表8.1.1断熱改修方法一覧改修内容目標UA値[W/( m2 ・K)]目標C値[cm2/m2]既存の仕様改修後仕様工事方法気流止め材による改修内側から改修0.465.00.462.00.462.00.465.0・気流止め材で建物全体の気流止めを行う・耐震改修・外壁グラスウール・内装や外装材の一部を剥がし施工する・気流止め材による気16K-100mm程度・サッシ交換は外装材の張り替えや周囲の補修が必密化と気流止め・UA =0.8程度要・外壁付加断熱・ガラスのみの交換も枠の種類によっては可能・サッシ高断熱化・付加断熱でUA = 0.46以上が可能・耐震改修・モルタル外装・外装材の土台・胴差・桁廻りを剥がし、耐震改修・防湿フィルムによる・通気層無し+付加断熱施工気密化と気流止め・防湿フィルム無し・その他の部位の外壁は既存外装材の上から付加断・床断熱、基礎断熱熱を施工(調査時に結露や腐朽が確認されなけれ・サッシ高断熱化ば通気層無しのままで可と判断してもよい)・内装材及び床を剥がし、防湿フィルムにより防湿、・サイディング外装・防湿フィルムによる気密化+気流止め・通気層あり気密化と気流止め・基礎断熱の場合は床下地盤防湿措置・防湿フィルムあり・床断熱、基礎断熱・気流止め無し・サッシ高断熱化・既存外装材をそのままにして、通気層を塞ぎ付加・サイディング外装・防湿フィルムによる断熱施工・通気層あり気密化と気流止め・床以外の内装材を剥がし、防湿フィルムや気・防湿フィルムあり・基礎断熱流止め材などにより気密化+気流止め・気流止め無し・サッシ高断熱化・床下地盤防湿措置既存外皮に付加断熱改修0.46 5.0・平成4年省エネ・外壁付加断熱基準適合・サッシ高断熱化・既存住宅のC値が5.0以下であることが前提・既存外装材外側に直接ビーズ法ポリスチレンフォームを張り付け、サッシを高断熱に・外装材を全て剥がし、合板や気密層を施工し外張断熱とする外側から改修0.46 2.0・モルタル外装・外張断熱工法・通気層無し・基礎断熱・防湿フィルム無し・サッシ高断熱化・気流止め無し・既存断熱材は50mm程度であれば撤去不要(調査時に結露や腐朽が確認されなければ防湿層無しのままで可と判断してもよい)・屋根は既存屋根上に断熱層を構成・基礎天端と土台間の気密化と基礎への断熱材施工・床下地盤防湿措置※表示しているUA値やC値は本仕様で実現できる値を示していますが、保証する値ではありません。120