タイトル:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 北海道(1~3地域)版版 第2版(令和3年3月)

ページ
122/140

住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 北海道(1~3地域)版版 第2版(令和3年3月) の122ページ目の概要です。

各ボタンで、目的のページを開いてください。

概要

電子ブック:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月) 〈改正〉平成28年省エネルギー基準対応

2.2.気流止めの改修(1)気流止めの部位と材料木造軸組構法の築30年以上の建物は図8.2.1に示すように壁内などに気流を生じていることが多くあります。断熱材が施工されていても、この気流によりその性能はかなり低下します。内外装をなるべく壊さずに気流止めのみを行うことでも、これまでに比べて格段に断熱性能の向上が見込めます。図8.2.1壁内気流の生じている住宅の断面気流止めを行う部位は、図8.2.2に示す様に、外壁と1階床、胴差、桁の取合い部、下屋部、間仕切壁と1階床及び最上階天井の取合い部です。基礎断熱工法によって改修を行う場合は、間仕切壁と1階床の取合い部分は省略できます(床部分に既存の断熱材を残す場合は床下の温度が低くなることがあり、この部分にも気流止めを要することがあります)。気流止めの施工部位は全てを行うことが前提ですが、予算が少ない場合などは土台廻りを優先し、胴差、桁に向かって施工範囲を増やすことも考えられます。図8.2.2気流止めを設置する場所気流止めとして使用する材料は、グラスウール(HG16-38)厚さ140mmなどを必要な大きさにカットし、ある程度の厚さのあるポリエチレン袋に入れ、掃除機などで中の空気を吸い込み圧縮したものを作成し、それを施工部位に入れ、切れ目を入れてふくらませる方法が提案されており1)、グラスウールメーカーや建材メーカーで製品として販売されています(写真8.2.1)。写真8.2.1気流止め製品の例1221):一般社団法人新木造住宅技術研究協議会で提案。技術情報は同会発行の「新住協技術情報第42号」参照。