タイトル:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 北海道(1~3地域)版版 第2版(令和3年3月)

ページ
132/140

住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 北海道(1~3地域)版版 第2版(令和3年3月) の132ページ目の概要です。

各ボタンで、目的のページを開いてください。

概要

電子ブック:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月) 〈改正〉平成28年省エネルギー基準対応

2.4.外側のみから改修する方法建物の外側からの改修は主に二つの方法があります。一つは充填断熱改修、もう一つは外張断熱改修です。いずれも住みながら行えるため、施主にとってメリットの大きい工法です。しかし、充填断熱改修の場合は、外装材を全て剥がしても軸組の内側に防湿フィルムを隙間なく施工できないため、気流止めを用いるなどして気密性能を確保するしかなく、高い気密性能を実現することは困難です。目標の気密性能が3.0~5.0c m2 / m2程度の気密性能と、今より若干高い断熱性能であれば実現可能です。外張断熱改修は、より高い性能を実現することができます。以下に外張断熱改修の例を示します。(1)土台まわり・壁は外装材を全て剥がし、主要構造材の状態を確認します。腐朽している部分があれば修復します。・軸組内の断熱材は、グラスウール50mm程度であれば撤去せずにそのままでも構いません。軸組の外側に構造用合板を施工し、耐震性能を確保します。・構造用合板の外側に気密フィルムを、その外側に断熱材を施工します。断熱材の施工は必要に応じて下地を組みます。通気層を確保するための縦胴縁を介して外装材を施工します。・既存の床の断熱材は、断熱性能が高いほど床下の温度が低くなり、初夏などに基礎部分や大引きなどに結露する可能性があるため、できるだけ撤去します。厚さが50mm程度であればそのままでも構いません。床下地盤面に防湿フィルムを敷設して防湿します。図8.2.16外壁と1階床の取合い部132