タイトル:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 北海道(1~3地域)版版 第2版(令和3年3月)

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電子ブック:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月) 〈改正〉平成28年省エネルギー基準対応

第2章北海道の住宅づくり1.2.北海道の住宅の現状(1)省エネルギー基準適合率道総研建築研究本部の調査によれば、2012年に建設された木造新築戸建住宅のうち、平成25年省エネルギー基準の外皮平均熱貫流率UAに適合するものは90.3%(表2.1.1)、基準一次エネルギー消費量の適合率は52.9%となっています。外皮の断熱性能は高くなっていますが、一次エネルギー消費量については適合率がやや低くなっています。また、地域によって偏りがみられ、適合率の低い地域の向上が課題となっています。第2章表2.1.1は2012年の新築住宅を対象とした調査であり、当時は一次エネルギー消費量の大きな電気ヒーター式の暖房、給湯設備を使用している住宅が多くありました。そのため、一次エネルギー消費量基準適合率が低くなっています。表2.1.1北海道内の地域別省エネ基準達成率(地域は事業者の所在地)事業者の所在地など*2大規模事業者0.4193.5%66.0%空知・石狩・後志0.3988.5%62.0%胆振・日高0.3890.9%27.0%渡島・桧山0.4193.7%62.8%上川・留萌・宗谷0.3888.5%38.7%オホーツク0.3788.0%16.3%十勝0.3692.9%18.1%釧路・根室0.4180.5%27.2%地域合計0.39 90.3% 52.9%*1:(1、2地域UA≦0.46 W/( m2 ・K)、3地域UA≦0.56 W/( m2 ・K))*2:大規模事業者とは北海道内における建設棟数の上位5社出典:2012年に建設された戸建て住宅を対象にした全道住宅事業者へのアンケート調査結果(道総研建築研究本部で実施)(2)北海道の木造住宅の特徴北海道の木造住宅の地域別構工法を表2.1.2に示します。全道では枠組壁工法が26.4%となっており、全国的にみても高い割合となっています。地域別にみると十勝地域においてその傾向が高くなっています。表2.1.2道内地域別構工法内訳圏域(カッコ内は振興局名)軸組構法枠組壁工法その他木造総戸数道央(石狩、空知、後志、日高、胆振)80.0%19.6%0.4%2,641道南(渡島、檜山)68.0%31.5%0.5%196道北(上川、留萌、宗谷)83.7%15.9%0.4%755オホーツク(オホーツク)73.7%26.3%0.0%206十勝(十勝)36.1%62.4%1.5%651釧路・根室(釧路、根室)65.6%34.4%0.0%168全道73.1% 26.4% 0.5% 4,617出典:2009年に建設された戸建住宅を対象にした全道住宅事業者へのアンケート調査結果(道総研建築研究本部で実施)015