タイトル:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 北海道(1~3地域)版版 第2版(令和3年3月)

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概要

電子ブック:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月) 〈改正〉平成28年省エネルギー基準対応

第2章北海道の住宅づくり6)暖まるまでの時間断熱性能が十分な住宅は、部屋が「暖まりやすく」「冷えにくく」なります。冬に室温20℃を確保するまでの所要時間が、断熱された住宅では、25分かかるのに対し、断熱されていない住宅では、その4倍の100分もかかるというデータもあります。●外気温(5℃)と同じ室温が20℃になるまでの所要時間断熱された住宅断熱されていない住宅これも、快適性と経済性に繋がります。第2章図2.2.11暖まるまでの所要時間出典:HEAT20「設計ガイドブック」7)結露防止断熱・気密・換気が不十分な住宅には、結露が発生することがよくあります。温かい水蒸気を多く含んだ空気が急に冷やされた場合、空気中に含めなくなった水分は、近くにある温度が低い物の表面に水滴として付着します。これが結露です。特に、北側の非暖房室内で、暖房室からの暖かい空気が冷やされて、結露が発生することがあります。結露が発生すると、じめじめして不快であるだけでなく、カビやダニの発生源となり、空気質を悪化させ不衛生な環境をつくり出します。また、構造体が腐朽し劣化の原因にもなり、住宅の寿命を縮めることにもなります。断熱等の性能は、人体、健康面に大きく影響するだけでなく、建物の耐久性にも大きく関係します。図2.2.12027