タイトル:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 北海道(1~3地域)版版 第2版(令和3年3月)

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概要

電子ブック:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月) 〈改正〉平成28年省エネルギー基準対応

1.断熱設計の基本1.1.木造軸組構法の問題点壁内や天井などで無造作に断熱材を施工すると断熱欠損が生じたり、壁と床や天井などの取合い部では隙間ができることにより壁内気流が生じ、断熱性能が十分に発揮されないことになります。また、○印部分では断熱層や防湿層が切断されがちです。このような状態では、断熱性能の低下だけでなく、防露性の確保や躯体の気密性を上げることが難しくなり、その結果、・温度差の大きい居住空間・間仕切内部の気流上昇・表面結露や外壁内部結露、床下結露、小屋裏結露・カビの発生や木材の腐朽など、快適性だけでなく、構造躯体の耐久性も著しく損なうことになります。間仕切内部気流上昇昔からある在来工法に、断熱施工を新たに追加したので、そのままでは、施工しづらい部分や納まりがよろしくない部分が多々あります。むやみに断熱材を押し込んだり、張ったりするだけでは、断熱材の性能が十分発揮されず、そのことにより、耐久性が低下する原因になります。各部位において、断熱化に適した正しい納まり、施工をしましょう。図3.1.1木造軸組構法の断熱上の問題点これらの問題を防ぎ、快適な住まいと長寿命の建物をつくるために、正しい断熱設計および施工をしましょう。034