タイトル:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 北海道(1~3地域)版版 第2版(令和3年3月)

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住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 北海道(1~3地域)版版 第2版(令和3年3月) の37ページ目の概要です。

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概要

電子ブック:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月) 〈改正〉平成28年省エネルギー基準対応

第3章省エネルギー化のための住宅設計(3)外張断熱工法の特徴1)概要・柱・間柱、梁など軸組みの外側に断熱材を施工する工法です。・外側に壁厚が増すので、狭小敷地では、注意が必要です。・張付け工法、敷込み工法があります。張付け工法敷込み工法外張断熱工法の場合は、外壁の後退規制に対しても注意を要します。主に以下の部位に施工します。張付け工法:壁、屋根、床(外気床)敷込み工法:天井(梁上)図3.1.6外張断熱工法の種類第3章2)断熱材・主に、ボード状発泡プラスチック系断熱材が用いられますが、ボード状の繊維系断熱材を用いることもあります。3)気密化の方法・気密化の方法は、充填断熱工法と異なります。P054参照。・発泡プラスチック系断熱材の室内側に防湿フィルムを施工する方法のほか、目地を気密テープで処置した構造用合板等を気密層とする方法があります。4)内部結露対策・発泡プラスチック系断熱材を用いる場合は、断熱材が水蒸気を通しにくいため、防湿フィルムの施工は不要です。ただし、外気側は、断熱材と外装材の間に水蒸気が滞留しないように通気層が必要です。5)施工上の留意点・断熱材は、柱等に釘、ビスなどで留めつけること。外装材取付けに際しては、断熱材の外側に通気層を形成し、外装材の下地となる胴縁を釘等で留め付けるため、外装材の重量を考慮し、釘やビス等の選定、留め付け間隔などに留意する必要があります。・壁内が空洞のままであるため、配線等は容易です。・外側に壁厚が増すため、サッシ固定枠を壁外側に別途設けなければなりません。・「桁上断熱」といわれる桁・梁の天端を揃えて面材を敷き、その上に断熱材を施工する「敷込み工法」も、外張断熱工法の一つです。梁間に断熱材を施工する場合は、充填断熱工法です。・基礎の断熱方法には、・外側断熱・内側断熱・両側断熱がありますが、住宅本体の断熱工法はそれとは関係なく、充填断熱工法、外張断熱工法が採用されています。037