タイトル:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 北海道(1~3地域)版版 第2版(令和3年3月)

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概要

電子ブック:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月) 〈改正〉平成28年省エネルギー基準対応

1.3.断熱材(1)断熱材の分類断熱材にはいろいろなものがあり、素材や形状、用途はさまざまです。大きく分けると表3.1.1のように分類することができます。表3.1.1断熱材の分類断熱材繊維系断熱材プラスチック系断熱材フェルト状ボード状ばら状現場発泡小透さ湿い抵抗a:グラスウール○○○○b:ロックウール○○○○c:セルローズファイバー○○○d:インシュレーションファイバー○○○e:ビーズ法ポリスチレンフォーム○f:押出法ポリスチレンフォーム○g:硬質ウレタンフォーム○○△※1h:ポリエチレンフォーム○i:フェノールフォーム○透湿性能透湿性能の大小により内部結露防止のための防湿に対する施工方法が大きく異なります。プラスチック系断熱材は、水蒸気を通しにくい材料ですが、※1は、水蒸気を通しやすいため、繊維系断熱材と同じく防湿層が必要です。※1:硬質ウレタンフォームのうち、J I S A 9526(建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォーム)A種3に該当するもの1)素材による分類断熱材は素材によって「細かい繊維で空気を動きにくくする繊維系断熱材」と、「独立した気泡の中に気体を閉じ込める発泡プラスチック系断熱材」の2つに大別できます。2)形状や用途による分類繊維系断熱材は密度によって形状が変わり、綿のような密度のフェルト状が一般的で、密度の高いものにはボード状のもの、吹込み用にはばら状のものがあります。発泡プラスチック系断熱材には、工場で成型されて出荷されるボード状の製品の他、現場発泡の断熱材があります。3)透湿性による分類外壁などの断面構成において、透湿性(水蒸気の通しやすさ)は、とても重要な意味があります。透湿抵抗の大小によって断面の構成が異なり、透湿抵抗の小さな断熱材には防湿層が必要です。038