タイトル:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 北海道(1~3地域)版版 第2版(令和3年3月)

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概要

電子ブック:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月) 〈改正〉平成28年省エネルギー基準対応

1.4.結露対策の基本(1)結露のメカニズム結露はどうして発生するのでしょうか。空気には水蒸気が含まれていますが、含むことができる最大の水蒸気量は、温度により異なります。例えば、右図のように、・6℃では、7.3g/ m3・8.7℃では、8.65g/ m3・20℃では、17.3g/ m3となります。図3.1.7飽和水蒸気量この最大限に水蒸気を含んだ状態は相対湿度100%で、「飽和状態」といいます。20℃の空気の相対湿度100%(飽和状態)の水蒸気量は、17.3g/m3ですので、相対湿度が半分の50%の場合の水蒸気量は、17.3g/m3×0.5=8.65g/m3となります(A)。今、この20℃50%の空気を冷やして8.7℃にしたとすると、含まれる水蒸気の量は変わりませんので、相対湿度が100%となり(B)、これ以上水蒸気を含めない状態になります。そしてさらに温度が下がり6℃になると、今まで含んでいた水蒸気を含みきれなくなり、そのオーバー分が結露としてあらわれるのです(C)。)図3.1.8含むことのできる水蒸気量042