タイトル:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 北海道(1~3地域)版版 第2版(令和3年3月)

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概要

電子ブック:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月) 〈改正〉平成28年省エネルギー基準対応

2.2.断熱層断熱層を設置することで、以下の性能が確保できます。基本性能目的と方法断熱性能防露性能断熱欠損を生じさせないために、適切な厚さの断熱層を連続させる内部結露を生じさせないために、適切な断面構成にする(1)断熱材の厚さ断熱材の厚さは、躯体の断熱性能に最も関わります。(2)均一な施工適切な厚さの断熱材が施工されていても、断熱材と柱などの部材との間や断熱材同士の間に隙間を生じさせると、本来の性能が十分に発揮されません。また、詰め込み過ぎても断熱性能を悪化させることになります。下表は繊維系断熱材の施工状態による断熱性能の違いを示しています。また、押し込み過ぎて通気層の空隙を塞いでしまうと、通気層がその役割を果たせなくなります。表3.2.2断熱材の施工状態と熱貫流率施工状態良い施工状態グラスウールの寸法が著しく大きく、押込みすぎた状態グラスウールの寸法が大きく、両端を押し込みすぎた状態熱貫流率U[W/(m2 ・K)]0.366(100mm)0.438(84mm)0.798(46mm)左表の熱貫流率の値は、実験値に基づく熱貫流率を示しており全ての場合にあてはまるものではありませんが、施工状態によって断熱性能が大きく損なわれる危険性があることに注意してください。グラスウールの寸法が小さく、柱との間に隙間ができた状態0.569(67mm)()内は、グラスウールの施工において、「良い施工状態」を100mmとした場合の換算厚さです。048