タイトル:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 全国(4-7地域)版

ページ
103/160

住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 全国(4-7地域)版 の103ページ目の概要です。

各ボタンで、目的のページを開いてください。

概要

電子ブック:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 全国(4-7地域)版 〈改正〉平成28年省エネルギー基準対応

第5章木造軸組構法の施工3.2.外張断熱工法の外壁(1)外壁の断面構成ボード状プラスチック系断熱材による外張断熱工法の一般的な外壁の断面構成は、図5.3.18の通りです。断熱材が水蒸気を通しにくいので、防湿層は必ずしも必要ではありませんが、断熱材の外側に、水蒸気を通しにくい材料を施工することは避け、通気層を設置するのが一般的です。また、気密層をどこにするかにより施工が異なります。気密層が連続するように注意し施工します。面材断熱材透湿防水シート通気層外装材壁内内装材図5.3.18外張断熱工法の外壁の断面構成ボード状プラスチック系断熱材による外張断熱工法の場合、透湿防水シートを省略することができる場合があります。ただしその場合、「3条申請」を行わなければなりません。●3条申請について「住宅瑕疵担保履行法」により、雨水の浸入を防止する部分の10年間の瑕疵担保責任の履行が義務化されています。同法の設計施工基準には、ボード状プラスチック系断熱材による防水層の仕様はなく、基準以外の防水仕様を採用する場合は、同等以上の防水性を有するものとして認定を受けることとなっています。この同等認定を取得しているボード状プラスチック系断熱材は、適用除外の申請(3条申請)をすることにより、透湿防水シートを省略することができる場合があります。詳しくは、断熱材メーカーにお問い合わせください。第5章注意事項・断熱材を切断する場合は、断面を直角に切り、断熱材同士の突付け部分に隙間ができないようにします。・ボード状プラスチック系断熱材を用いた外張断熱工法では、断熱材の厚さや外装材の重量等に応じた専用のビス等があります。断熱材の厚さが増した場合は、外装材の取付けにも十分注意が必要です。断熱材メーカーの施工要領に必ず従ってください。・ビスが柱や間柱から外れて通気胴縁や断熱材を留め付けてしまうと、強度が保てないだけではなく、ビスの先端が室内側にでてしまい、熱橋になり結露する恐れがあります。103