タイトル:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 全国(4~7地域)版 第2版(令和3年3月)

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住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 全国(4~7地域)版 第2版(令和3年3月) の138ページ目の概要です。

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概要

電子ブック:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月) 〈改正〉平成28年省エネルギー基準対応

1.枠組壁工法の施工1.1.基本事項枠組壁工法においても、「断熱性能、防露性能、気密性能」に関する基本事項は、木造軸組構法と同じです。枠組壁工法の場合は、各部位(床枠組・床面、壁枠組・壁面、小屋組(天井又は屋根)・屋根面等)が単位ごとに枠組材と構造用合板等で組み立てられることにより、それぞれが独立した面構成になっています。断熱材はその枠組材との間に充填されますので、木造軸組構法に比べ、断熱・防湿施工の注意点が少ないといえます。特に、在来軸組構法では気流止めの措置が重要でしたが、枠組壁工法は壁体内気流が発生しない構造になっているため気流止めは不要です。また、気密性も確保しやすい仕様(乾燥した枠組材と構造用合板等)と納まりになっていますが、さらに効率的に断熱・気密化を図るために、下図の取合い部に注意が必要です。断熱・気密化を図る上での注意すべき箇所A:床B:最下階の床と外壁の取合い部C:その他の階の床と外壁の取合い部D-1:最上階の天井と外壁の取合い部D-2:小屋裏換気経路の確保E:屋根直下の天井と内部壁枠組の取合い部F:下屋部分の床、天井、外壁の取合い部D-2ED-2D-1D-1D-2FCD-1床(床に防湿フィルムを張らない場合)B A B138図6.1.1断熱・気密化を図る上での注意すべき箇所A・床の設計・施工方法・本実加工のある厚さ15[mm]以上の床合板等を用いる。・厚さ15[mm]以上の床合板等を用いて突き合わせ部に床用現場接着剤を塗布する。B・最下階の床と外壁の取合部C・その他の階の床と外壁の取合部