タイトル:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 全国(4~7地域)版 第2版(令和3年3月)

ページ
155/162

住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 全国(4~7地域)版 第2版(令和3年3月) の155ページ目の概要です。

各ボタンで、目的のページを開いてください。

概要

電子ブック:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月) 〈改正〉平成28年省エネルギー基準対応

第8章断熱リフォーム4)ガラス交換この方法は最も手軽に行える断熱リフォームです。ガラスの性能だけしか向上しませんので高性能化に限界があります。また、建具は既存のままですので、サッシの気密性能も向上しません。既存の単板ガラスと呼ばれている1枚板ガラスを複層ガラスや複層の低放射ガラスに交換します。既存建具のガラス取付溝に取り付け可能か事前の確認が必要で、通常は複層ガラスにアタッチメントを取り付ける方法となります。その場合も、ガラスが厚くなったことによって、開閉や網戸の取り付けなどに支障がないか注意が必要です。複層ガラスで空気層を真空化した「真空ガラス」は板厚が薄くて済みますので、アタッチメント不要で取り付け可能な場合もあります。ガラス交換既存サッシ枠既存サッシ建具図8.1.6ガラスの交換(2)取付け下地の強度窓のリフォームは、内窓の追加、ガラスの多層化によってリフォーム前に比べて重量が増加しますので、窓の下地にかかる荷重に対する注意が必要です。既存の窓下地の強度が不足している場合は、サッシが変形して建具の開閉に支障が生じるほか、気密性の低下、ガラスの破損、サッシと既存外壁廻りのシール切れによる漏水などの問題が生じることがあります。開口部下地が十分な強度を有しているか、設計図書、及び現地で事前に調査し、必要に応じて下地の補強を行うことが必要です。脱落の恐れ窓台の中央部の垂下がり窓台の強度不足45mm厚以上45mm厚以上(参考)ガラス1 m2当たりの重量・単板ガラス(3 mm):約7.5kg/ m2・複層ガラス(3 mm×2):約15kg/ m2間柱の本数不足30mm厚以上ピッチは455mm以下図8.1.7取付け下地の強化(3)防水性の確保サッシを撤去・更新する場合は、既存外壁と更新したサッシの取合い部分の防水工事に不備が生じ、雨水等の漏水が発生するケースが少なくありません。更新したサッシ枠と既存外壁との取合い部の防水性確保に注意が必要です。第8章155