タイトル:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 全国(4~7地域)版 第2版(令和3年3月)

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電子ブック:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月) 〈改正〉平成28年省エネルギー基準対応

(4)住宅内での死亡者数図2.2.8のグラフは、住宅内での月別死亡者数を示しています。悪性新生物(がんなどの悪性腫瘍のこと)は年間を通して一定なのに対して、循環器疾患は死亡者数も多く、特に冬に大きく増加しています。冬期の住宅内の寒さや温度差を改善することにより、循環器疾患予防の可能性があります。図2.2.81年間の住宅内での死亡者の推移(疾患別)出典:国土交通省資料「建築物省エネ法の概要平成28年2月時点版」(5)コールドドラフトと冷放射の低減窓の断熱性が低いと、窓近辺ではコールドドラフトという現象が起こります。これは、窓のガラスの表面で冷やされた空気が下降し、冷気が床に沿って移動する現象です。単板ガラスの場合、室内の7割近くのスペースが低温になるのに対し、Low-E(低放射)複層ガラス等の高性能ガラスを使用した場合は、その影響を大幅に改善することができます。●窓付近が低温になる理由(コールドドラフトと冷放射)コールドドラフトは、暖房負荷を増すだけでなく、日常生活の不快感にもつながります。窓の断熱化も、大切です。●単板ガラスと高性能ガラスの比較冷放射により低温(不快)に感じるゾーン図2.2.9コールドドラフト020