タイトル:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 全国(4~7地域)版 第2版(令和3年3月)

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電子ブック:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月) 〈改正〉平成28年省エネルギー基準対応

1.基本的特徴日本列島はほとんどが温帯に属していますが、南北に長く、周囲が海に囲まれており、海流や季節風の影響を受けるため、北は亜寒帯から南は亜熱帯まで多様な気候特性を有しているのが特徴といえます。そして、世界各地と比べて四季が明確で日射量に恵まれているほか、南北に延びる高い山々が連なる山脈があるため、冬は日本海側では雪や雨の日が多く、夏は太平洋側では雨が多いなど、降雨量が多いのも特徴です。このように、四季があり日射と水が豊富な気候風土が、私たちの文化、生活、思想に様々な作用をもたらし、独自の住宅・建築、ライフスタイルがつくられてきたことはいうまでもありません。近年、地球規模で生じている気候変動や都市環境・生活の変化などにより、都市部のヒートアイランドや日本各地で起こる豪雨災害など、身近な気象は変わってきています。より環境にやさしく、安全・安心で魅力的な暮らし・生活環境を継承・創出していくためにも、住宅・建築に携わる私たちが果たすべき役割はますます重要になってきています。このような多様な気候特性と住宅・建築のかかわりの理解を深めるため、設計・施工編は、設計・施工技術の地域的違いから、主に亜寒帯に属する北海道、主に亜熱帯に属する沖縄地方、そして主に温帯に属する地域の3編にわけて構成しております。ただし、主に温帯に属していても亜寒帯や亜熱帯の気候特性が混在する地域は多く、それらの地域で住宅・建築に携わる方々は、本編のほか北海道版や沖縄版も合わせて参考にしてください。北海道・沖縄地方の気象特性に関しては、北海道版、沖縄版を参照いただくことにして、本編第1章では4~7地域に限らず日本全体の気候特性に関して概説します。006図1.1.1日本列島