タイトル:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 全国(4~7地域)版 第2版(令和3年3月)

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概要

電子ブック:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月) 〈改正〉平成28年省エネルギー基準対応

2)地域性立地条件によっては、設備方式の選定に影響を及ぼす場合があります。気象条件だけでなく、近隣の音環境、空気環境、及びインフラの状況も確認しておきます。地域性に関する確認項目1気象(寒冷地か、温暖地か、蒸暑地かなど)2周辺環境(騒音、粉塵、隣棟・樹木等の日陰など)3インフラ(ガス、石油など熱源の供給体制)3)建物条件間取りや空間構成は、暖冷房設備の選定や配置、配管施工に影響を及ぼします。省エネルギー住宅に相応しい温冷感が得られるよう、予め、居住者の希望を聞くことが大切です。1プランニング上の特徴を捉えておく。吹抜け空間、大空間は、上下温度差、気流が生じやすいため、放熱方式の選定放熱器の設置位置に注意が必要です。間仕切りの少ない開放的なプランニングも同様です。2家具のレイアウトもある程度想定する。据置型の放熱機器は家具配置に制約が生じることがあります。また、床暖房の場合には、家具の配置によっては床暖房の敷設範囲に影響します。3断熱施工部位を確認する。断熱施工部位によっては、配管経路、配管保温の必要性などに影響します。断熱部位の外気側に設置される温水などの配管は保温が必要です。(2)検討項目2:目標設定居住者のライフスタイル、要望などをもとに、設備能力などを設定します。暖冷房設備であれば、暖冷房の範囲、設定温度、暖冷房能力、給湯設備であれば、入浴の頻度などから給湯能力、などを設定します。(3)検討項目3:設備方式の選定設備方式ごとの特徴のなかから、「検討項目1:与条件の確認」「検討項目2:目標設定」に応じて適切な設備方式を選定します。(4)検討項目4:設備設計設備能力、設備機器の配置、配管計画などについて計画します。設備能力は、必要とされる負荷(暖冷房に係る熱量や給湯量など)に対して過大な能力の機器は効率が低下する恐れがありますので、適切な能力とします。060