タイトル:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 全国(4~7地域)版 第2版(令和3年3月)

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電子ブック:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月) 〈改正〉平成28年省エネルギー基準対応

第3章省エネルギー化のための住宅設計(3)給湯設備給湯設備は、熱源機である「給湯機」と「水栓」、その間のお湯を給湯機から水栓まで運ぶ「配管」で構成されます。また、太陽熱利用給湯設備を組み合わせることもあります。1)給湯機給湯機には、「瞬間式」と「貯湯式」があり、特徴は以下のとおりです。生活スタイルを十分考慮して選択する必要があります。表3.5.6給湯機の特徴瞬間式給湯機・給水口から取り込んだ水道水を、必要量を必要な温度まで加熱する。よって、無駄な加熱を行わない。・貯湯式と比較して小型であるため、設置場所の制約が少ない。・熱源は、主にガス、石油である。主な給湯機の種類・ガス給湯機・石油給湯機いずれも、熱効率を高めた「潜熱回収型給湯機(ガスはエコジョーズ、石油はエコフィール)」がある。貯湯式給湯機・給水口から取り込んだ水を、本体内部のタンク(貯湯槽)に溜めたのち、それを加熱して給湯する。・一定温度での出湯が可能。・お湯の消費量が貯湯量より多いと湯切れを起こす。・お湯の消費量が少ないと無駄な加熱が行われる。・熱源は、電気である。割安な深夜電力を利用する機器が多い。主な給湯機の種類・電気ヒーター温水器・電気ヒートポンプ給湯機(エコキュート)第3章瞬間式、貯湯式ともに、給湯単機能、ふろ給湯機能があり、その他に温水暖房専用の給湯機もあります。ふろ給湯機能には、「追炊きなし」と「追炊きあり」の機能があります。・追炊きなし:湯張り時は自動湯張り、沸かし直し時は差し湯となります。・追炊きあり:湯張り時、沸かし直し時ともに自動で、自動湯張り、追炊き(自動保温)します。給湯機の種類別の省エネルギー対策は以下のとおりです。表3.5.7給湯機の省エネルギー対策給湯機の種類省エネルギー対策・JIS S2075に基づくモード熱効率(JIS効率という)の値が大きいほど省エネルギーである。ガス給湯機※JIS効率(JIS S2075)は製品カタログ等に示されている。(潜熱回収型も含む)このJIS効率が表示されていない場合は、エネルギー消費効率の値を確認する。その値が大きいほど省エネルギーである。石油給湯機(潜熱回収型も含む)・同上電気ヒーター温水器電気ヒートポンプ給湯機・タンク(貯湯槽)の中の電気ヒーターで水を加熱するため、構造が簡単なことから故障が少なく、運転音もしないという特徴があるが、エネルギー効率は非常に低い。・2011年度以降の機器の場合は、年間給湯保温効率又は年間給湯効率(ともにJIS効率という)の値が大きいほど省エネルギーである。・このJIS効率が表示されておらず、APF(日本冷凍空調工業会標準規格に基づく年間給湯効率)が表示されている場合は、その値が大きいほど省エネルギーである。067