タイトル:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 全国(4~7地域)版 第2版(令和3年3月)

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概要

電子ブック:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月) 〈改正〉平成28年省エネルギー基準対応

第3章省エネルギー化のための住宅設計(4)照明設備照明設備は、住居内で生活するうえで明るさを必要とする場面で用いられる設備であり、作業効率や安全性、快適性などに寄与します。照明設備の設計に器具のデザイン性も重要ですが、光源である「ランプ」の選び方と効率的な点滅を行う「制御機能」、器具の「配置」が検討項目としてあげられます。1)ランプランプには、白熱電球のほかに、蛍光ランプ、LEDランプがあります。省エネルギー対策としては、白熱電球以外のランプとします。表3.5.10ランプの種類・白熱電球は、暖かみのある光を発し、演出性(ものを自然な色に見せる性質)に優れてお白熱電球り、価格も安価である。しかし、投入した電気エネルギーの多くが熱として発散され効率が低いため、エネルギー消費は多い。第3章蛍光ランプLEDランプ・白熱電球のようにフィラメントの高温化による発光と異なり、熱による損失が少ないため、白熱電球に比べてエネルギー消費が少ない。・発光ダイオードと呼ばれる半導体によるランプです。半導体自体が発光するため、フィラメント切れなどがなく長寿命です。・蛍光ランプと異なり、点灯と同時に最大光度に達する。・指向性が強いため、室全体を明るくするには白熱電灯、蛍光ランプの方が適している。しかし、最近では指向性を抑えて全方向に光が拡散するような電球型LEDランプも開発されている。2)制御機能必要な時だけ、あるいは必要な照度とするための制御機能として、「人感センサー」、「調光制御」があり、省エネルギー効果があります。人感センサーは、廊下や階段などの照明に適しており、調光制御は居間や寝室などに適しています。これらの制御機能を採用することで、無駄な照明エネルギーが削減されます。3)配置(多灯分散照明方式)生活のシーンに応じて、必要な場所に近いところに設置し、少ない光量で必要な明るさを確保できる配置計画を多灯分散照明方式といいます。居間などの照明エネルギーの多い室で採用することにより、省エネルギー効果が高まります。注)一次エネルギー消費性能評価に関係する各種省エネルギー設備機器や、太陽光発電などの再生可能エネルギー機器等の設計施工については、各メーカーの施工要領等に基づき施工してください。069