タイトル:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 全国(4~7地域)版 第2版(令和3年3月)

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電子ブック:住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編 沖縄(8地域)版 第2版(令和3年3月) 〈改正〉平成28年省エネルギー基準対応

図1.2.3は冬期の居住空間の温度むらや暖房エネルギー、暖房設備容量の設計や結露対策などにも関係する冬期間の外気温を最寒月(1月または2月)の最低気温で比較したものです。この図には、月平均日最低気温(最寒月の毎日の最低気温の平均値)と月最低日最低気温(最寒月の最低気温)を合わせて示していますが、寒冷地ほどその差が大きくなっています。そして同じ地域でも、沿岸部と山間部では傾向は異なり、山間部ほどその差は大きくなります。住宅設計においては、断熱設計は月平均日最低気温で、暖房設備設計は設備容量の安全率を見込んで月最低日最低気温で考えることが一般的ですが、これらの差も考慮しながら地域の気候特性に合った設計・施工を行うことが重要です。最寒月の最低気温(月平均、月最低)20.015.815.010.012.0温度[℃]5.00.0-5.0-5.9-4.9 -4.5-0.9-3.6-2.8-5.30.51.31.51.20.4-1.8-1.5-1.8-2.1-2.01.4-1.23.20.72.6 2.6-0.6 -0.74.45.50.6 0.6-10.0-9.0 -9.5-15.0-13.1札幌盛岡長野仙台宇都宮新潟金沢鳥取名古屋岡山東京大阪高松高知福岡鹿児島那覇月平均日最低気温月最低日最低気温図1.2.3各地の最寒月の最低気温(2019年データ気象庁)図1.2.4は、夏期の居住空間の室温や冷房エネルギー、冷房設備容量の設計や通風計画などにも関係する夏期間の外気温を、最暑月の最高気温で比較したものです。この図でも、月平均日最高気温(最暑月の毎日の最高気温の平均値)と月最高日最高気温(最暑月の最高気温)を合わせて示しています。昨今のヒートアイランド現象なども関係し、都市部では亜寒帯・温帯・亜熱帯などの差は顕著ではなくなってきていることがわかります。ただし、冬期と同様、同じ地域であっても沿岸部と山間部、都市部と地方では傾向が大きく異なる場合があるので、それらを考慮しながら地域の気候特性にあった設計・施工を行うことが重要です。最暑月の最高気温(月平均、月最高)45.040.035.034.235.936.5 36.1 36.439.237.738.3 38.036.936.237.536.3 36.837.635.033.9温度[℃]30.025.026.530.532.130.032.431.7 32.133.6 33.932.8 32.833.732.431.4 31.9 32.1 31.820.015.010.0札幌盛岡長野仙台宇都宮新潟金沢鳥取名古屋岡山東京大阪高松高知福岡鹿児島那覇月平均日最高気温月最高日最高気温図1.2.4各地の最暑月の最高気温(2019年データ気象庁)008